CONCEPTION
Y HOUSEの敷地は、M4 HOUSEと同じく、建て売り住宅地の中にあり、
三方は肩を並べるように接近して建つ2階建て住宅に囲まれていました。
その地域も建て替えが進み、既に3階建となった住宅も相当数みうけられ、
将来は、3階建てが建ち並ぶ街並みが想像できました。
ただ、東側の前面道路を挟んで生産緑地の田んぼ、奥には稲荷神社があり、
その常緑の大きな杜を目前に望めることができました。
そして、この緑が幾度か考えた引越しを思いとどまらせていた事を知り、
愛着のある風景と共にすごせる家を創るため、
いわゆる「狭小敷地での建て替え」の計画を開始する事になりました。
M4 HOUSEとともに 双子の家 と称しています。
双子の家の顛末について詳しくお知りになりたい方は
「 双子の家の顛末記 」へ
「小さな家でも、くつろげる大きな空間をつくりたい」という思いを、
この家ではリビングダイニングで実現しようと考えました。
空間と個室についての考え方はM4 HOUSEと同じで、
具体策として、階段上部を空間の一部に取り込んで、12.5帖の広がりを得ました。
また、リビングダイニングを最上階に設けて、屋根裏空間も利用して
天井の高さを、最高4.25mまでGETする事が出来ました。
内部の仕上げは、壁・天井共シナ合板の生地を生かしたウレタン塗装とし、
また造り付け家具も同材・同塗装を使用することによって、
ナチュラルでかつシンプルな住まいを創りたいと思いました。