CONCEPTION
大阪近郊の変形敷地に建つ住宅。
比較的広い敷地だが、北側道路に面している部分が7m強しかない。
その上1.5mの壁面後退規制が両サイドからかかっているため、道路から3m近くさがっても、建物巾は6mを切っている。
この1.5mの壁面後退規制は、一般の敷地に比べると、全周囲から1.5m敷地を内側に縮められたのと同じことになる。
幸い、西側に川がありその先が緑深い公園なので、東側に寄せて計画している。
変形敷地に素直に対応すべく、川沿いに平行な壁を建てた。
そこには、真四角な部屋を特に必要としないLDをあてた。
内部はシンプルな構成を目指した。
北側斜面に建っているので、冬の日照が2階レベルでしか期待できない。
1階にあるLDにも冬の暖かい陽射しを受けるために、大きな吹抜をとっているのが特徴となっている。
床暖房を設置して、ガラスは熱線反射のペアガラスを使用。
外壁には通気工法を採用し、断熱工法としては、充填断熱簡易工法(外壁には100mm、天井には150mmのグラスウールを使用)を採用した。